5年ぶりに開かれる教団新生会大会のために今神戸に来ている。コロナのために延期を重ねてきたのだ。大会のない年に開かれてきた教師会も川崎・横浜を会場にして行ったのが最後。随分間が開いてしまった。それでも会場には懐かしい顔があちこちに見える。この間新しく新生会に加わった教師もいるが、その殆どが以前から別の繋がりのある人たちばかりで驚き。まぁ、この国でキリスト教の世界は極めて狭いということの証左ではあるのだけれど(まして日本基督教団で、しかもバプテストとなると…)。
新生会大会のテーマは「バプテストと信仰告白〜わたしたちの信仰を言い表す〜」。「バプテスト」「信仰告白」と並ぶと違和感を感じる人もいるかも知れない。一般にバプテスト教会は「信仰信条」を持たないと思われているからだ。だが、キリスト者はそれぞれに信仰があり、その信仰を言い表す或いは告白するということは「告白する私とはいったい何者か」を問い続けていることに他ならない。だからこそ、それが上部団体から示されその告白に自らを従わせるのか、そうではなく自らのことば(あるいは自らが所属する教会のことば)で告白するのかの違いは大きい。特に日本基督教団が「信仰告白と教憲・教規」をなによりも(時に「聖書」よりも)上に置こうとする(している)今、わたしたち自身がそれを問い直すことには大きな意味があるのではないか。
今回、バプテスト同盟・バプテスト連盟からそれぞれひとりずつ講師を招いて発題を伺った。この国でバプテスト伝道が始まって150年、うち旧教派65年、日本基督教団とその後の混乱期が20年、分裂後65年という歴史を俯瞰しながら、「信仰告白」「信仰信条」「教会の約束」の果たす役割、果たしてきた足跡を伺う。実はこのお二人も以前からの繋がりのある懐かしい方々。
わたしが牧師という仕事を始めて35年、うち25年ほどをバプテスト教会で過ごしてきたのも、考えてみればオドロキだな。そんなことを改めて思うひとときでもある。